飲食店などの厨房からは油脂類を含んだ水が排出されるため、グリストラップの設置が義務付けられています。グリストラップ(油阻集器)とは、排水中の油分を分離・貯留して排水管・下水道管に直接流れないような仕組みになっている装置です。
グリストラップの清掃の良し悪しがお店の環境に直結することをご存知でしょうか。グリストラップの汚れを放置しておくと油やヘドロで配管が詰まって逆流したり、虫の発生源になる可能性があります。ここではグリストラップの清掃方法と頻度や関連する法律について解説します。
きれいな水の環境を守ることから「油を下水道に流さないで!下さい」東京都水道局が呼びかけています。
グリストラップの適正な管理・清掃方法や清掃頻度について自治体はガイドラインを発表しています。自治体によって異なりますが、およそバスケット内の生ゴミは一日一回、油脂などの浮遊物は週に一回、汚泥などの沈殿物は月に一回の清掃が目安とされています。この清掃方法が義務化されているというわけではありません。
ただし、衛生的にも生ゴミは毎日処理すべきですし、汚れを溜めるとグリストラップの機能を果たせなくなりますので、下水道法の基準値をクリアできなくなります。
第一槽(バスケット)の清掃:毎日
厨房から流れてくる残飯や生ゴミがたまる槽ですから、1日1回は掃除をします。
第二槽の清掃:週に1回
バスケットから流れた油脂分が上に溜まり、汚泥は底面に沈みます。油分をしっかりと取り除くことが重要です。週に1回以上は掃除をします。
第三槽(トラップ内部)の清掃:4ヶ月に1回
排水トラップ内の清掃は、こびりついた汚れやヌメリをこすり落とします。きれいにしておかないと排水詰まりの原因になります。4か月に1回は清掃を行うようにします。
(東京都健康安全研究センター資料による)
Q:排水槽の清掃は、どのくらいの頻度で行うのでしょうか。
A:法令上は6月以内ごとに1回の清掃が規定されていますが、都では指導基準を規定して4月以内ごとに1回以上の清掃を指導しています。(「ビルピット対策指導要綱」にも規定しています。)
特に、汚水槽や合併槽、厨房排水が流入する雑排水槽などは負荷が高いので、4月以内ごとに1回の清掃を実施しても、スカム等、槽内の汚れが顕著な場合は、さらに、清掃回数を増やす等の対策が必要な場合もあります。定期点検の状況から適切に判断してください。
なお、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」では、汚水槽からの汚泥は一般廃棄物、雑排水槽からの汚泥は産業廃棄物に該当するので、それぞれの処理については、同法に基づく処理業の許可を有する者へ委託し、適正処理を確認するためのマニフェスト伝票を保管することが必要となります。
(3) グリース阻集器の清掃について
Q:グリース阻集器の清掃は、どのくらいの頻度で行うのでしょうか。
A:「ビルピット対策指導要綱」に規定されているとおり、網カゴ内の捕集物と阻集器に溜まったスカム及び油脂類は使用日ごとに除去し、阻集器内部の清掃や汚泥の除去を、少なくとも7日ごとに1回実施してください。
ビル管理者は、各テナント等が管理するグリース阻集器の清掃状況についても、定期的に点検を行い、点検、清掃記録を確認するなど、管理状況を把握してください。
グリストラップの定期的な清掃を行わないと悪臭や害虫が発生することがあります。施設に嫌な匂いが漂うと不衛生との印象を持たれ、評判を落とすことになります。
悪臭の原因はグリストラップ内に溜まった生ゴミの腐敗臭や酸化した油脂の臭いが挙げられます。スノムは臭いを吸着する作用があります。業務用は定期的に掃除をすることによって悪臭はなくすることができます。
グリーストラップ内の底面に沈んでいる汚泥などや排水トラップは、定期的に適切な方法で掃除を行わないとと悪臭の増加や水の逆流などにつながるう恐れがあります。清掃頻度は油を使う量により大きく変わりますす。
居酒屋 :1か月に1回
ファミレス:2か月に1回
スーパー :3ヶ月に1回
コンビニ :4か月に1回
清掃により回収した汚泥やゴミは産業廃棄物として処理します。
スノム水面専用品はグリストラップ第二槽、第三槽の油脂分の回収に力を発揮します。スノム水面専用品は浮く力が強いので網などでかき混ぜて水中に浮遊するエマルジョンを回収することができます。詳しくは水面の油回収専用タイプを参考にしてください。
お客様へのサービスの一環としてプロの清掃業者に依頼しグリストラップを清潔に保つことで、お店のイメージや集客力アップにつながります。従業員の負担も軽減し労働環境の改善と従業員の定着につながります。
自社でグリストラップ清掃を行うことでスケジュール管理が容易になり、コスト低減につながるメリットが期待できる一方、プロの業者に頼むことも一つの方法です。
飲食店の厨房で使っているグリストラップは以下のような法律が関連付けられています。
法律に従って、きれいな店舗運営を心掛け、お客様に喜ばれる雰囲気を作りましょう。
下水道法:東京都下水道条例施行規程の第三条の二において、下記のように定められています。「汚水が油脂、ガソリン、土砂その他排水のための配管設備の機能を著しく妨げ、又は排水のための配管設備を損傷するおそれがある物を含む場合においては、有効な位置に阻集器(グリストラップ)を設けなければならない。」(参考:東京都水道局)
工場排水等における排水基準を国と自治体が規制しています。
店舗から下水道へ排水する際の水質基準のうち、油脂に関するものは次のとおりです。動植物油脂類含有量:1リットルにつき30ミリグラム(=0.03グラム)以下通常、ラーメンの汁には多くの脂質が含まれるため、回収することが望ましいのですが、排水する場合は最低でも90パーセント以上の脂質を取り除く必要があります。
グリストラップから出たゴミは、生ゴミ、油脂、汚泥、すべてが産業廃棄物となります。一般ゴミとして処分すると不法投棄とみなされ、1,000万円以下の罰金もしくは五年以下の懲役が課せられます。
当社のお勧めするグリストラップ清掃材は下段でご紹介しています。業者様にも是非ご検討して下さい。
油水分離槽やグリストラップ清掃などの油を回収します。1kgで4.5kgの油を吸着、かき混ぜても沈まず、水中の油回収ができます。回収袋付き。 |
内容:2kg×4袋 70リットル |
43×87×29cm 段ボール箱入 |
オープン価格 お問合せ下さい |
油吸着量:1枚あたり1.8kgの油を吸着します。長期間水に浮いていて水面の油回収ができます。油回収作業が簡単です。外袋は生分解性です。 |
40cm×40cm 20枚入り |
外装:段ボール入 |
オープン価格 お問合せ下さい |
浮かべるだけで油の回収ができ90日以上浮いています。1kgで4.5kgの油を吸着。3mの回収ひもが付いていて地下のグリストラップにも簡単に使えます。 |
1kg×8袋 40cm×40cm ひも3m |
外装:段ボール入 |
オープン価格 お問合せ下さい |
ここでは弊社のお客さまの事例をご紹介いたします。
グリーストラップを定期的に清掃
定期的なグリストラップの清掃時に使用
洗い場から流れる油を吸着する
自家発電用の漏油対策として常備
事故で流れた軽油を油水分離槽内で処理
工場から出る切削油を油水分離槽内で吸着処理
専用すくい網
スノム水面用を散布した後、専用網で回収します。
全長91cm 網の大きさヨコ14cm タテ18cm
価格10,000円(税別)
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