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グリストラップの清掃|仕組みや油の回収方法、関連する法律

東京都下水道局からの呼びかけ

東京都下水道局では、「油・断・快適!下水道」キャンペーンを実施して下水道に油を流さないことについて、都民の皆様にご協力をお願いしています
(東京都下水道局ホームページより)

グリストラップは、飲食店や工場などの排水に含まれる油分や生ごみを水と分離して下水道や浄化槽に流す装置です。
油分や生ごみなどを下水道に流すことは法律で禁止されているため、定期的に取り除き、適切に処分する必要があります。

また、油分や生ごみなどは長時間放置すると以下の発生源となり衛生的にも問題となります。
害虫  :ユスリカ・チョウバエ・ゴキブリ・ミミズなど
害獣  :ネズミ・カラス・ハトなど
病原菌 :コレラ菌・赤痢菌・O-157・レジオネラ菌などウイルス:ノロウイルスなど

この記事では、グリストラップ清掃に関する方法や廃棄処理、上記発生源の対策方法など幅広く解説します。

また、アセンティ―関東は、油処理材の専門業者として20年以上の実績と豊富な油処理事例対応経験から、グリストラップの清掃について的確なアドバイスを提供しています。

お取り扱いしているスノムは、日本環境協会が認定したエコマーク取得済みで、粉タイプ、シートタイプ、油回収袋の3タイプがあります。いつでもお気軽にご相談ください。

臭いや害虫の発生に対応するおすすめ商品

グリストラップの臭いや害虫の発生を防止する2槽目、3槽目の清掃に役立つ商品群です。。

スノムマット水面用
油吸着量:1枚あたり1.8kgの油を吸着します。水に浮く力が特に強く、長期間水に浮いていて、網等でかき混ぜ水面の油回収のできます。作業が簡単です。
ポンと置いて回収は簡単!

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浮かべるだけで油の回収ができ90日以上浮いています。1kgで4.5kgの油を吸着し、3mの回収ひもが付いていて地下のグリーストラップにも簡単に使えます。
地面下のグリストラップに
 

スノム水面用
油水分離槽やグリーストラップ清掃など水面の油を回収します。1kgで4.5kgの油を吸着、かき混ぜても沈まず、水中の油回収ができます。回収袋付き
どこでも使えて低コスト運用

1.グリストラップとは?清掃前に知っておきたい基礎知識

グリストラップとは?清掃前に知っておきたい基礎知識

グリストラップとは、「グリーストラップ」とも呼ばれており、排水に含まれている油分や生ごみなどを除去する「阻集器(そしゅうき)」を指します。
ここでは設置目的やグリストラップの仕組みについて説明します。

(1)グリストラップを設置する目的

グリストラップを使用する主な目的は、下水道や公共用水域に流す排水が法律で定められた水質基準を満たすことです。
下水道法や水質汚濁防止法により排水には水質基準が設けられており、下水道に油脂やオイルなどを流すと処罰の対象になります。

グリストラップの設置は明確に義務付けられているわけではありませんが、建築基準法では「汚水が配管設備を損傷する可能性がある場合は阻集器を設置する」旨の記載があります。
飲食店や食品工場、その他、油脂類を取り扱う工場などは当てはまると考えた方が良いでしょう。自治体の条例で設置について規定されている場合もあるため、各都道府県の水道局のホームページも必ず確認しましょう。

また、グリストラップの清掃についても法的に明確な義務はありませんが、適切な水質基準を守るためには必須です。グリストラップに関係する法律については4章で詳しく紹介します。

(2)グリストラップの仕組み

グリストラップを清掃する前に、その仕組みについて解説します。

グリストラップの仕組みは、水より軽いものは浮き、重いものは沈むという比重の原理を利用しています。一般的には3槽で構成されていますが、大型の4槽構成のものもあります。
各槽には次のような役割があります。(ここでは3槽の場合を例に解説します)

1槽目:排水に混ざっているごみを除去する
2槽目:水と油を分離する
3槽目:ごみと油分が少なくなった水を下水道・浄化槽に流す

※4槽に分かれているタイプは、2槽目をもう1つ追加して油分やごみの除去力を高めています。

グリストラップの仕組み

各槽の間には仕切り板があり、水より比重の軽いごみや液体などは浮き、重いものは沈殿しながら先の槽へと進みます。

 ①1槽目

1槽目にだけ網目状のバスケットを設置しています。厨房や工場の製造現場から出た生ごみや袋の破片ごみなどの固形物をバスケットで受け、2槽目に流さない働きがあります。

バスケットの網目をすり抜けたごみは、水より比重が重ければ下に沈殿するので、バスケットを取り外してヒシャクやザルのような道具ですくい取る必要があります。

ただし、バスケットの網目の大きさによっては次の問題が起こります。
大きい場合:多くのごみが2槽目以降に流れる
小さい場合:目詰まりを起こし、排水が逆流する

グリストラップに流れるごみの大きさを考慮して、網目の大きさを決めましょう。

 ②2槽目

2槽目には水槽半分程度の深さの仕切り板があり、互い違いになるように上部と下部に設置しています。

水より比重の軽い油分やごみは浮き、比重の重いものは沈殿するので、どちらも上下の仕切り板で水と分離させる働きがあり、油分やごみなどが除去された水が3槽目に流れます。

 ③3槽目

最終槽も同様の仕切り板が設置してあり、最終的に排水するための配管も水槽内に設置しています。配管にはフィルターが取り付けてあり、今まで除去できなかった油分や小さなごみをキャッチする働きがあります。
そして、油分やごみなどが除去されたきれいな水を下水道や浄化槽に排水します。

 

 

2.グリストラップの清掃方法

ここでは基本的なグリストラップの清掃方法をご紹介します。

(1)グリストラップの清掃に使用する道具

清掃道具はホームセンターや100均の用品で対応可能です。また、油の回収には油吸着分解材であるスノムがあると油処理が非常に手軽になります。

グリストラップの清掃に使用する道具

マスク・保護メガネなどは、汚物には人体に害を及ぼす病原菌が生息している可能性があるため着用することをお勧めします。また周囲の衛生を守るため、清掃時には靴を履き替えましょう。

汚れがひどい状況では、高圧洗浄機の使用も検討しましょう。寒冷地では冬には凍結するため、温水が出るタイプの高圧洗浄機がおすすめです。ただし高圧洗浄機を使用する際には、汚物の飛散防止にブルーシートなどで周囲を養生する必要があります。
小さなグリストラップであれば、スチーム洗浄機のようなものでも良いでしょう。

また、グリストラップの清掃をできるだけ手軽・効果的に行いたい場合には油吸着分解材(スノム)がおすすめです。
アセンティ―関東のスノムは、グリストラップ内に浮かべておくだけで、水は吸わず水面の浮油・油膜だけを吸着するため、グリストラップに溜まった油の処理が確実・簡単に行えます。

清掃業者に依頼する手段もありますが、費用は高額になります。スノムを使用することで、経費を抑えながらも手軽・効果的に衛生を保つことができます。

【参考動画】

(2)グリストラップの清掃方法と頻度

まずは道具が揃っているかよく確認し、保護具等を装着してから始めましょう。

1槽目のバスケットに溜まった生ごみを長期間放置すると、生ごみが腐敗して悪臭や害虫の発生原因になります。また、バスケットが目詰まりすると、排水が逆流することもあります。

2槽目の油脂分は長期間放置すれば油脂分が固まって除去しやすくなりますが、悪臭と害虫も発生しやすくなるため注意が必要です。

3槽目のフィルターは、排水の流れが悪いと感じたときに清掃すればよいのですが、詰まってからでは大変ですので2槽目と同じタイミングで行うと良いでしょう。

また、水を抜いた状態での水槽内部の清掃は、油分やヌメリ、汚れのこびりつきを除去し、排水を改善することが目的なので、1~2カ月に1回程度を目安として、汚れの状態に応じて清掃頻度は調整しましょう。
油を多く使うケースや、提供数が多いケースでは目安以上に清掃を行う必要があるかもしれません。グリストラップの状態を確認しながらこまめな清掃を心がけましょう。

※ここで紹介した清掃方法や清掃頻度はあくまで目安です。自治体でガイドラインが定められている場合もあるため必ず確認しましょう。

(3)ゴミの分類と廃棄方法について

グリストラップ清掃のごみの分類と廃棄方法について解説します。

①ごみの分類

グリストラップ清掃のごみは次のように分類します。

●バスケット内のごみ:一般廃棄物
●2~3槽目の油分:産業廃棄物
●各槽の沈殿物:産業廃棄物

 

ごみの分類と廃棄処理

2~3槽目の油分および沈殿物は産業廃棄物に分類され、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により一般ごみとして処理できません産業廃棄物を一般ごみとして処理するなど廃棄方法を誤ると法令違反となり、処罰の対象となります。十分にご注意ください。

②廃棄方法

産業廃棄物の廃棄方法は、各都道府県から産業廃棄物の収集と運搬を許可された回収業者に委託する方法が一般的です。

ごみの分類と廃棄処理

産業廃棄物や油分の処理方法については、各自治体によっても異なるため、よく確認しましょう。

アセンティ―関東のスノムを使って油処理を行った場合には、産業廃棄物として処理する以外にも以下の方法があります。

ごみの分類と廃棄処理

【参考動画】

(4)グリストラップ清掃業者に依頼する場合

自分たちで作業すれば安くできますが、清掃業者に依頼する方法もあります。費用はかかりますが、プロの作業でクオリティの高い仕上がりが期待できるというメリットがあります。

普段は自社で対応している場合でも、配管内部など手が届きにくい部分など定期的に業者に依頼する方法もお勧めです。業者に依頼した場合の作業料金は、20,000円〜70,000万円前後が相場です。

以下のような要因で値段に幅が出ます。
グリストラップの容量の大きさ
●汚れ具合
●清掃方法
●使用する機材や清掃用具、洗剤、薬剤
●契約回数
(月契約・年契約)など
この他にも作業人員、夜間作業、追加作業、配管の距離などによっても上記料金の上乗せが考えられます。依頼の際は、最終廃棄処理代金が作業料金に含まれているのかなど、内容をよく確認しましょう。

また、業者に依頼した際には、マニフェストという書類を受け取ります。マニフェストは適正に産業廃棄物として処理した証拠になる書類で、5年間の保存義務や毎年提出する必要があるため大事に保管しておきましょう。

3.知っておきたいグリストラップに関する法律

ここではグリストラップに関連する法律をご紹介します。

(1)下水道法

下水道法は、公共下水道に関する水質保全の基準などを定めており、下水道の整備や公衆衛生の向上を目的としています。

公共下水道から放流する水質基準は次のように定められています。

(2)水質汚濁防止法

水質汚濁防止法は、公共用水域及び地下水の水 質汚濁の防止を図り、国民の健康を保護するとともに生活環境の保全すること等を目的としています。

グリストラップを設置する必要がある店舗等の床面積・病床数などを、例えば以下のように定めています。

学校給食などの共同調理場:総床面積が500㎡以上
●飲食店の厨房施設:総床面積が420㎡以上
●病院の厨房施設:病床数が300以上

(引用:環境省 参考資料2 特定施設一覧(水質汚濁防止法施行令(抜粋)

また、同法の基準に該当しない場合でも、条例など自治体の基準に当てはまることがあり、注意が必要です。

(3)建築基準法

建築基準法では、排水に油脂やガソリン、土砂などが流れて、配管設備の機能を妨げたり、損傷したりするような恐れがある場合は、阻集器(グリストラップ)を設置しなければならないとされています。

建築基準法施行令第129条の2の5第2項第6号及び第3項第5号では、建築物の排水に関する配管設備について定めており、グリストラップは以下のように記載されています。

第二 四 阻集器
イ 汚水が油脂、ガソリン、土砂その他排水のための配管設備の機能を著しく妨げ、又は排水のための配管設備を損傷するおそれがある物を含む場合においては、有効な位置に阻集器を設けること。
ロ 汚水から油脂、ガソリン、土砂等を有効に分離することができる構造とすること。
ハ 容易に掃除ができる構造とすること。
(引用:国土交通省 建築基準法 建築物に設ける飲料水の配管設備及び排水のための配管設備の構造方法を定める件

(4)廃棄物処理法

廃棄物処理法とは、廃棄物の排出の抑制、適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分などの処理をし、生活環境を清潔にすることで生活環境の保全と公衆衛生の向上を目的に定められています。
この法律の「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、汚泥、廃油、汚物、不要物などが該当します。

また、法律では事業者の責務を次のように明記しています。
事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない
●何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない
●廃棄物を捨てた者は、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処する

(引用:廃棄物の処理及び清掃に関する法律

このように事業者は責任を持って「汚泥・廃油」を処理しなければならず、不法投棄を行うと厳しい罰則があります。その他にも許可なく焼却処分したり、無許可の回収業者や焼却施設などに依頼したりしても罰則が科せられるので、廃棄物の処理には十分注意しましょう。

また、廃棄物の処理方法については各自治体によっても異なるので、市区町村の窓口で確認されることをお勧めします。

4.まとめ

 

グリストラップ清掃は、水質や環境汚染を防ぐために必要な作業です。難しく感じる方も多いですが、グリストラップの構造と法律を知り、適切な用具・防護具・薬剤を使用して、清掃手順と処理方法を知れば、安全に作業が可能です。

また、専用の洗浄剤や油吸着分解材(スノム)などを使用することで、ラクに効率良く清掃ができます。

 

アセンティ―関東は、油処理材の専門業者として20年以上の実績と豊富な油処理事例対応経験から、グリストラップの清掃について的確なアドバイスを提供しています。
お取り扱いしているスノムは、日本環境協会が認定したエコマーク取得済みで、粉タイプ、シートタイプ、油回収袋の3タイプがあります。いつでもお気軽にご相談ください。

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浮かべるだけで油の回収ができ90日以上浮いています。1kgで4.5kgの油を吸着し、3mの回収ひもが付いていて地下のグリーストラップにも簡単に使えます。
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油水分離槽やグリーストラップ清掃など水面の油を回収します。1kgで4.5kgの油を吸着、かき混ぜても沈まず、水中の油回収ができます。回収袋付き
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