船舶からの重油等の油流出事故の映像を見ると流れ出た油で魚や鳥が油にまみれていて、悲惨です。海上での油流出事故は近年減少傾向ですが、一度事故が発生すると海上や海底の影響はもちろん流出した油が海岸や漁場に押し寄せ、産業、漁業、一般の人の生活に深刻な被害を与えます。ここでは油の回収方法や海岸に流れ着いた油の処理方法や沿岸での油回収について解説します。
2000年以降でも日本近海を含めた船による油流出事故が発生しており、海上に漂う油の処理に多くの時間が費やされ、ほとんどの事例で油が海岸に漂着しています。
2018年1月 | タンカーサンチ | 東シナ海上海沖 |
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2013年3月 | 貨物船アンファン | 青森県深浦沖 |
2010年10月 | タンカーパシフィックポラリス | 沖縄県西原町 |
2008年3月 | 貨物船ゴールデンリーダ | 兵庫県明石沖 |
2004年11月 | 貨物船MARINE OSAKA | 北海道石狩湾 |
2002年11月 | 運搬船ファルヨーロッパ | 東京都伊豆大島沖 |
2002年3月 | 貨物船アイガー | 鳥取県境港市沖 |
岸線に漂着した油を除去・清掃をするなど、環境への配慮が必須となります。
漂着した油はまずバキュームまたは手作業で回収・処理作業が行われます。しかし手作業での回収は人手を要するとともに、作業効率や人体に対する悪影響があり困難です。油を中和する油処理剤を使うこともありますが、環境に影響を与えてしまう恐れがあります。
海岸に押し寄せ、岩や小石等に付いた油を粉末の油吸着分解材【スノム水面用】を使用して吸着することができます。また植物の根が入り組んだ場所の油除去には大きな力になります。植物由来の油吸着材で中に入っているバクテリアが短期間で油を水と二酸化炭素に分解、環境への影響を減少させます。
海水をはじき油だけを素早く吸着して、一度油を吸着すると再流出させないので、水上での漏油事故や災害時の漏油処理など様々な状況に対応できます。
油吸着量:1枚当り1.8kgの油を吸着します。長期間水に浮いていて油回収ができます。外袋は生分解性です。
海洋に油が流出した場合、油の回収が急がれます。油の拡散を抑えたり、範囲が広がらないようにオイルフェンス等を設置した上で、オイルマット等で重油を回収する、というのが基本的な対処法になります。
しかし流出した重油の量が多い場合全て回収することが非常に難しいので油中和剤を使用する方法があります。
油中和剤は油を分散させること、油を細かくすることで、自然にいる微生物によって分解しやすい状態にする方法です。
しかし油を無くすわけではなく細かくするだけなので自然に浄化を委ねるしかなく、また油中和剤の成分自体が環境や生物に悪影響を及ぼすことが想定されます。
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